にっぽんヲタ街道
〜SNOW MIKU 2012 雪ミククエスト完全攻略〜
2012年2月9日〜11日
さっぽろ雪まつり
雪ミクさんタイアップ企画写真館
〜SNOW MIKU 2012 雪ミククエスト完全攻略〜
2012年2月9日〜11日
さっぽろ雪まつり
雪ミクさんタイアップ企画写真館
池袋駅中央改札前のデジタルサイネージ。
2012式の雪ミクさんが俺達を誘っていた。
「おいでよ、札幌♪」
「もいわ山へは雪ミク電車で♪」
と。
『ねぇ、マスター。今年も…?』
「無論だ。行かない理由はどこにも無い。」
かくて、私とミクさんは2月9日に機上の人となり、早朝のSKYで新千歳空港へと向かうのであった。
2月9日(木)雪まつり1日目
2年前から続くSNOW MIKUも今回で3回目。年々規模が拡大するとともに、かっぱぎ臭が非道くなってきているが、今年のミクさんタイアップは非道の極みであると思う。
雪像や氷像の展示物と物販、関連イベントの場所がそれぞれ大きく離れており、また、限定アイテムを入手するために各拠点を何度も往復させる非道さ。さらに、各拠点では必ず金を落とせと。
いいかげんにしろ!と思いつつも、高いハードルを設けられると俄然やる気を出すのがヲタの性。平日を含む3日間の滞在の間に、どれだけのSNOW MIKU企画をクリアできるのかチャレンジしてみることにした。
ツイッター上では誰が言い出したのか、この企画をクリアするための動きを「雪ミククエスト」と呼ばれていた。
新千歳空港では初音ミクの原画家であるKEI氏の「初音ミク」展が開催。等身大のミクさんや各種メディアに使用されたKEI氏のイラストが展示されている。
展示コーナーの中央にたたずむ等身大のミクさんは注目度抜群だ。一般の観光客もミクだミクだと記念撮影してゆく様は本当に認知度が上がったものだなぁと感心させられる。
『マスター!私も一緒に!』
ということなので、同行のミクさんと1枚ぱちり。
2階の吹き抜けのセンタープラザに配置された「初音ミク」展は新千歳空港のメインとなる空間で、最も注目を集める場所である。展示コーナーから周囲に目をやれば、新千歳空港限定の「北海道フィギュアみやげ特設コーナー」があり、雪ミクさんを含む北海道名物・名所のコレクションフィギュアのガチャ機が立ち並ぶ。
また、吹き抜けから上部フロアへ向かうエスカレータ上には4階のイベントスペース等で開催されているSNOW MIKU 2012イベントの告知サインが人々を上階へと誘い込む。
4階にはイベントスペースだけでなく、雪ミクタイアップしたゲーセンやじゃがぽっくるシアター、アニメイトなど、昨年のノルベサで開催されたイベントイメージでの企画が随所で行われており、柱巻き広告などは雪ミクさん一色だ。
まずは、アニメイト新千歳空港店でアニメイト限定の雪ミクアイテムを回収することにした。
だが、困ったことに4種ある限定アイテムのうち、3種はすでに完売していたのだった…
品切れ分はいつごろ再入荷するのですか?と問えば12日ごろになるのとこと…クソが(笑)
おいおい、雪まつりはこれからなのに品切れさすなよと思いながらも無いものは無いのであきらめることに。
一方、じゃがポックルシアターではセガの限定アイテムが物販中だ。だが、これもいやらしいことに、一部アイテムだけは11日〜12日日程でのみ販売されるという。ひとまず、現在未発売のものは後に通販可能な先行商品であるので納得して、セガ限定雪ミクアイテムの回収を行った。
同フロアのゲーセンでは、全国先行の雪ミクプライズを提供中。雪ミクコスのお姉さんが呼び込み…とTL上や2chの実況スレに流れていたが、平日の午前中であったためか、残念なことに見かけることはできなかった。
新千歳空港の4階は、人の回遊の少ないフロアのようで、フロアを比較的自由に使用してSNOW MIKUを盛り上げようとしている。2012型雪ミクさんの巨大グラフィグやトリコロールエアラインの巨大グラフィグなどが鎮座しており、その可愛さと威圧感は相当なものであった。
4階イベントスペースでは、初音ミク海外ライブの上映会や新作ゲームの試遊会、着ぐるみ触れ合いコーナーなどのイベントが計画されているが、いづれも土日のみであり、私が訪れた平日は、ぬり絵コーナーや初音ミクアイテムの展示コーナー、先行ガチャなど寂しい展示がポツポツと存在するだけであった。
同行のリアル嫁がぬり絵コーナーで楽しんでいたので、その間にミクさんと展示をぶらぶらと見て回る…しかし、どうにも企画が少なすぎて盛り上がりに欠ける。イベントを土日にまとめることは反対ではないが、その他の期間についても、もう少し工夫して欲しかったと思うかぎりだ。
『あれ?マスター!私の写真があるよ…?』
いやいや、それは同じ格好をしているけど別なミクさんだよ…と言おうとしたときに我が目を疑った。
マジで私が撮影した、このミクさんの写真がパネルになって展示されている…(汗)
なんでか?と思い、私の写真や周囲の写真を見てみると、なるほど、昨年の同時期に開催されたワンダーフェスティバルでグッドスマイルカンパニーがフォトコンテストを開催して、そのときに入選された写真をいくつかチョイスしてパネル展示を行っていたのだ。
公式イベントで使用されることは喜ばしいことだが、事後でもいいから教えてくれると嬉しいものだが。
ここまで新千歳空港を堪能しておよそ3時間。そろそろ、札幌市内に向かって、次なるイベントを攻略しなければならない。快速エアポートに乗車して、空港内の根室花まるで調達した海鮮丼を食べつつ札幌市内の滞在ホテルを目指すのであった。
札幌市内に入って行うこと。それはコンビニ巡りである。
今回のSNOW MIKU2012の企画の一つに、ファミリーマートタイアップがあるのだ。特定の店舗で販売されているファミマ限定アイテムを回収しつつ、14時から20時の間に1店舗で839円以上のお買い物をすると、その店だけの限定雪ミクポストカードがもらえるというものだ。また、ファミマの店舗自体も雪ミク仕様になっているということから、これは全店コンプリートしなければならない。
そんな妙な使命感をもとに、滞在ホテルに近い店舗から攻略して行くのだった。対象は中央区内のファミマ4店舗。歩き+公共交通機関でも回れるのだが、回収したポストカードは、サッポロファクトリーという市内中心部から外れたショッピングセンターに持参して19時までなら「ミクミクガラポン」というくじ引きイベントに参加できるということであるため、最速で4店舗回収およびサッポロファクトリーへ向かうべく、タクシーをフル活用してコンビニ4店舗巡りを行うのであった。
結果的に、時間としては1時間で4店舗制覇できたので効率は非常に良かったと思われる。
狸小路6丁目店
北2条店
南5条東店
すすきの南8条店
各店でファミマ限定アイテムを中心に839円以上のお布施を行いつつ、個店限定のポストカードを回収する。対応が良くノリも良いお店もあれば、押し寄せるヲタにうんざりしている店員が目立つ店舗までさまざまだ。
※ノリの良いお店の一例
貸し切りタクシーの運転手に苦笑されながらもタイアップ全店を制覇してサッポロファクトリーの「ミクミクガラポン」へ向かう。
広大なショッピングセンターの一角にSNOW MIKUコーナーがあった。前回のノルベサと比較すると、全館規模!という派手さは無かったものの、建物内の目立つ位置にSNOW MIKUのポスター掲示などを行っていたり館内の巨大スクリーンでグーグルタイアップのCMを流すなどしていたため、そこそこに認知はあったのだろうと思われる。
ポストカードは5枚あるので、ガラポンを5回まわす。
…まぁ、当たらんわなぁ(汗)
実際、当りでもらえる賞品はミクにまつわるグッズセットなどだが、いづれも過去に配布されていたものばかりで、限定色は皆無である。これならハズレで貰える限定クリアファイルの方がいくらか良い。
5枚のクリアファイルを受け取りつつ、1人に1枚、新千歳空港で受け取れるKEI氏の描く雪ミククリアファイルの引換券を渡された。
『ねぇ、マスター?新千歳空港での引き換え時間は17時までって書いてあるけど…』
「ああ、俺たちの帰りの飛行機は21時だから到底間に合わない。面倒くさいが、クリアファイルの引き換えだけのために、もう一度、新千歳空港を往復しないといけないのだ」
そう。今回の企画の非道なところは、このような無駄な移動を何度も強いられることだ。
せめて引き換え時間を空港の閉鎖時間まで行ってくれたらと思うが、中途半端な時間に締め切られると、帰りに立ち寄って引き換え…などできるはずもない。
結果、北海道でミク以外の名所や味覚などを楽しもうとしていた時間を削ることになるのだ。
北海道経済などクソくらえ!オレたちが潤えばどうでもいいわ!としか思えない今回の企画については、全体をコーディネイトしたメンバーに対して正直なところ猛省を促したいものである。
文句言うなら行かない自由もあるじゃんって?
何を言うか。ハードルが高ければ高いほどミク廃は(以下略
ぬいぐるみの整理券、ありますよ〜!!
とガラポンのそばで配布していたスタッフに呼び止められる。
実はファミマ限定アイテムには、本日回収した4種のほかに、昨日8日に配布された整理券持参者のみに販売する雪ミクぬいぐるみ2種も存在したのだ。これについては欲しかったものの、この場所で8日配布であることと、それぞれ限定150枚、限定400枚とのことであり、すっかり諦めていた。
このアイテムの整理券が翌日の夕方でも余っていたのだ。
驚きつつも、受け取り店舗指定型の整理券をありがたく受け取った。しかし、この方式は失敗だったのだろう。後日知ったが結果的にはだいぶ余らせてしまったようだ…何度も同じ場所への移動を強いることはヲタからもムダと思われ、もう買わないという判断になってしまった模様である。
ファクトリーでのガラポンを無事に済ませてクリアファイルと新千歳空港での引き換え金を貰ったあとは、のんびりと札幌のヲタ街を巡る。アニメイト札幌店でも、新千歳空港で完売していたアニメイト限定アイテムを確認したが、やはり完売となっていた。
だが、予約受付可能という表示があり、予約したらいつごろ手に入るのかと問えば12日だという。帰途につくのが11日であるので、ここでも断念か…と気落ちしていたときに、店員氏から神の一言が。
「送料は頂くのですが、入荷次第で宅配させていただきますよ?」
なんと!後日オクで落とすしかないと思われていたアイテムが、定価で送られてくるとは!
送料など屁でもなく、ただただ店員氏に感謝して、宅配の伝票を書いて到着を待ちわびるのであった。アニメイトGJ!
…と言いたいが、そもそも配分を間違えて初日完売させてしまったことが原因だから、なんともいえないか。
退店することには日もすっかり落ちてしまっていた。この時間になって、ようやく雪像ミクさんを見に行くこととなる。
ところが、前日に大きなニュースとなったが、クリプトン公式の雪ミクさんの雪像は崩壊してけが人を出すまでの事件になっていたのだ。ああ、今年の雪像はこれまでか!と思っていたところ、公式発表で、11日(土)の未明には代替雪像を完成させる!というアナウンスが。
これは嬉しいニュースだと思いつつも、実は過去2回の雪まつり共に、非公式の初音ミク雪像が存在していたのであった。2回とも札幌市内のアニメ系専門学校、代々木アニメーション学院札幌校の有志が制作する市民雪像で、私もミクさんと何度も足を運んだものだ。
今回は同校ではなく、札幌放送芸術専門学校の有志が制作したミクさんの雪像があるので会いに行くことにした。
10丁目開場の一等地にある同校の雪像は注目度抜群。大雪像に向かうまでの導線上にあることと、崩壊事件の余波で「初音ミク」自体の注目度が上がったせいか、黒山の人だかりだ。
『わ、マスター!今年も私がいるねっ!』
ミクさんは嬉しそうである。里帰りができたことと、自分の雪像が存在することの両方が嬉しいのだろう。笑顔で雪像を見つめていると
「あ!ミクちゃんだ!!」
ちょうど夜間ということもあり、同校の有志がメンテナンス作業中であったが、目ざとく我が家のミクさんを見つけて、あれよあれよと言う間にコラボ撮影を行うことに。
「ここに乗るかな…?乗った!」
なんと、雪像ミクさんのこぶしに我が家のミクさんを招いてくれたではありませんか!
同校の生徒さんや先生も参加して、プチ撮影会状態に(笑)
我が家のミクさんも嬉しそうに被写体でおさまっておりました。
さて、今年はもう1つ非公式の雪像ミクさんが存在している。
崩壊した公式雪像ミクさんと同じ6丁目会場に、平岸高校枠という中雪像のスペースがあり、過去は「生徒会の一存」という作品で注目を集めた学校だ。今回は中雪像は別途用意して、そのスペースの片隅に雪像ミクさんを制作して展示しているのだ。
こちらもまた大変な注目を集めている。道行く人の多くがミクだミクだと撮影してゆく。しかし、この場所の雪像ミクさんが、崩壊した雪像ミクさんを復活させたものだと誤解している人が多数いたことだ。とはいえ、ミクさん自身の知名度は、この2年で数倍にも膨れ上がっており、ご当地出身キャラとして大事に育てていって欲しいものである。
そして、次に訪ねたのは…跡地である。台座すら解体されてしまった跡地はただの雪塊の山だ。
ミクさんとともに静かに合掌。
この雪柱は…新たな雪像ミクさんの建築現場である。しかし、9日の夜時点で雪柱の状態だけど、これって11日の公開に間に合うの?
到着から半日以上駆け回ってようやくホテルに逃げ込める。本当に今回はミクさんに関連するイベントに振り回されるだけの旅路になりそうだ。我が家のミクさんに申し訳なく思いながら、せめて自由時間となる夜間帯には北の味覚を満喫だけはしてもらおう…
2月10日(金)雪まつり2日目
雪ミク電車の運行時間は札幌市の市営交通サイトに掲載されており、1日に7往復が運行されている。日中はベストポジションで撮影できないだろうと考え、早朝に滞在ホテル最寄の西4丁目停留所付近で走行シーンを狙おうと、7時40分ごろに到着する雪ミク電車を待つ。
待つ…が来ない(汗)
5分が過ぎ、10分が過ぎても来ない(汗)
これは定期点検にでも入っているのかな、と電車事業所へ電話で問い合わせてみると、雪ミク電車の運行確認はしょっちゅうあるのか、手馴れた様子で現在は検査中で通常電車で運行を行っていることと、10時ごろの検査で問題がなければ昼からのダイヤで運行することを説明される。問合せに対する対応の良さに感動。
そんなわけで早起きしたのに雪ミク電車撮影がポシャったので、ミクさん関係の雪像撮影をぼちぼちと進めることに。
そういえば昨晩はただの雪柱だった新たな雪像ミクさんの建築現場では大きな動きが。
おおおお!なにやら輪郭が削りだされて制作が進んでいる!
だが、本当に明日の朝までに間に合うのだろうか…?
今日は札幌−千歳の往復があるのでレンタカーを借りることに。
ついでに札幌市内の名所をぶらぶらして撮影…
お昼過ぎに新千歳空港へ向かう。滞在予定時間はわずか10分だ。
昨日の「ミクミクガラポン」で渡されたKEI氏の描く雪ミククリアファイルを受け取るためだけだ。
新千歳空港の一時乗降場に車を止めて往復5分で引き換えに向かう。本気で無駄な動きをさせるなと思いつつ、実は私の場合はこのクリアファイル受け取り以外にも千歳へ向かう用事があったのだ。
北海道の回転寿司はパねぇ!ってことで、千歳市内で有名な回転寿司へ…
いや、これが目的ではないのだ(汗)
今回のSNOW MIKU2012の企画として「オフィシャルツアー」なるものが開催されている。これは、1000名限定で1月中旬に募集開始され、ホテルの宿泊と宿泊者限定グッズの提供、さらに限定アイテム物販での優先購入権が付与されるという代物だ。
指定ホテルは10数件あり、雪まつり会場に近く高いホテルから、遠いが安いホテルまでさまざまである。
私は11月時点ですでに航空券やホテルを抑えていたので、ツアーに参加する意味は宿泊者限定グッズと優先購入権だけだったのだが、遠路はるばる北海道へ向かい、雪ミクさんねんどろ等の限定グッズが入手できなかったときのリスクを考えて、掛け捨てとしてツアーに申し込んでおく判断としたのだった。そのため、オフィシャルツアーとして利用できる最も安価なホテル、ルートイン千歳駅前を予約しており、千歳に来たついでに宿泊者限定グッズの受け取りと、チェックインは行うものの宿泊をしないという宣言をするためにフロントまでやってきたのだ。
ホテル側も想定していたのか、特に不審に思われることも無くグッズだけを受け取りチェックイン&即チェックアウト(笑)。我ながらバカなことやってるなと思う(笑)
千歳の用事を片付けて、車は再び札幌市内のサッポロファクトリーへ。
16時から、明日の限定アイテム物販コーナーの入場整理券が配布されるのだ。
15時半にサッポロファクトリー到着。配布場所の建物を一周してもなお収まりきらない行列は、配布場所から1ブロック離れた場所にも行列を作ってなお収まりきらない状態だ。
昨年も同じような整理券配布を平日に行ったが、明らかに整理券配布希望者が増加している。
整理券は1500枚の配布となっており、皆が狙うアイテムは、ねんどろいど雪ミク2012だ。これは先着1200個限定となっている。すなわち、整理券ナンバーが1200番までに入れば購入確定。それ以後の番号は先に未購入者が出ない限り入手できないという計算になるのだ。
行列の最後尾を受け持つイベントスタッフに問えば、15時半でおおよそ1200人ぐらいの行列とのこと。ギリギリである。確かにオフィシャルツアー優先購入権を受け取っているが、雪ミクさん2012は遊び倒す予定なので1体では心もとない。最低2体は確保しなければ不安である。そのために並びにやってきた。しかし、まさか屋外でずっと並ばされるとは…昨年はビル内でヌクヌクだったのとは雲泥の差だ。
氷点下7度を示して凍え死にそうな中、16時に整理券配布開始。
…配布ペースが遅い。遅すぎる。
10分経っても、30分経っても、この周辺は動かない。配布場所の先頭を見てみると、何十秒もかかって1人が動くといった有様だ。全く紙切れ1枚の配布に何をやっているのか。
凍えそうになりながら1時間半を耐えて整理券を受け取る。1100番台でねんどろいど雪ミク2012の入手は確定する。やった!
18時ごろに1日の動きを共にしたレンタカーを返し終え、ホテルへ帰還。
テレビニュースでは「初音ミク、観光客誘致にひと役」というテーマで、今回のSNOW MIKU2012を特集していた。
夕食を取りついでに「すすきの氷の祭典」会場へ向かう。雪まつり会場に近い繁華街で、氷像まつりを行っているのだ。ここでも昨年同様にクリプトン公式のボーカロイド氷像が展示されている。
『今年は私だけじゃなくて、リンちゃんやレン君もいるね!』
そう、昨年はミクさん1人だけだったのが、今年はミクさんとリンちゃん、レン君の3人が並んでいる。展示場所も入口に近いあいかわらずの超一等地だ。
昨年と違って、氷付けのねんどりおど雪ミクさんのモニュメントなどは無いが、3人がならんでイメージカラーの光を当てられた氷像は圧巻だ。
ここでもミクさんの知名度は高く、道行く一般人がみな、口々にミクだミクだといいながら撮影をしてゆくさまは、なぜか嬉し恥ずかしい。
3人の氷像と別れて、我が家のミクさんとともに北海道ならと、毛がに様を堪能して一日を終えるのであった…
あ、帰りの道中でファミマでタイアップお弁当を買って行ったよ。
あまり美味しくないらしいけど(汗)
2月11日(土)雪まつり3日目
北海道滞在の最終日。昨日のリベンジで早朝から雪ミク電車の撮影に向かう。
うん。今日はバッチリだ。昨年はハーフラッピングであったのが、今年はフルラッピング車両。
外観のすべてがみっくみくにされていて実に可愛らしい。
今日は土曜日ということもあり同業者が多数いる。雪みく電車の始発に乗車するとヲタばかりだ(笑)
思い思いに車内を撮影しつつ、全線50分の電車旅を堪能する。
車内アナウンスのボイスはミクの中の人、藤田咲さん。あいかわらずミクっぽくない(笑)
雪ミク電車の歴史や初音ミクについての説明、ボカロファミリーのマンガによる車内マナー啓発広告など、見るに楽しいコンテンツも盛りだくさんな雪ミク電車だった。
すすきの駅の柱巻き広告に登場する格好良いミクさん。
ボードにのって颯爽と滑る様のミクさんも実にステキだ…
これは、同日開催のTOYOTA BIG AIRというスノボの競技イベントの告知広告で、こんなところでもミクさんはコラボしているのである。
今日の復活をめざして、制作を進めていたNEW雪像ミクさんは…完成間近!
公式売店で販売する雪像ポストカードに、こんなPOPを付けてネタにされていたミクさんも面目が立つことでしょう(笑)
さて、9時を回ったので限定アイテムの物販が行われるサッポロファクトリーホールへ向かう。オフィシャルツアー参加者向けの先行物販時間は9時半から10時までの30分。最大で500人ぐらいのツアー参加者が終結するので、どのような物販の人さばきをするのだろうと期待して開店を待つ。
先頭から40人目に位置して、9時半に物販のホールへ招き入れられる。
なんか、ホール内で1列に並べられて、とんでもない鈍足で物販が進められる。
初めに1人ずつ、ねんどろいど雪ミクさん2012他の販売コーナへ招き入れられ、4つの窓口でのんびり購入。その後は、別場所の郵便局とJR北海道の物販に任意で並ぶといった進行だ。
こんな方式で、本当に1500人を裁けるのか?
9時半にスタートして、40番目の自分が10時ごろの購入だぜ?
なんとも今後に不安の残る物販を先行時間に終わらせ、名物の味噌ラーメンで昼食。
昼食後に再び物販のホールへ舞い戻り、整理券ナンバー1100番の指定集合時間13時に行列に並ぶ。同じように鈍足な物販で待たされて1時間半でようやく購入完了。
来年はもうちょっと改善すべきだろう…(汗)
立ちっぱなし1時間半で疲れた足を引きずりながら、最後に時計台を回る。
ここでは良い感じの写真が取れるのでいつもお気に入りの場所なのだ。
新しい雪ミクさんと雪まつり会場を巡る。
いよいよ、急造した雪像ミクさんとのご対面だ。
『なんとか間に合いましたね!』
ということで、わずか1日で完成させた新生雪像ミクさんが完成です!
なんだか目が怖いですが、それでも間に合わせてくれた職人さんたちに感謝!
他の観光客もヲタ以上に注目して大盛り上がりで撮影してゆく。
そして、雪まつり期間唯一の土曜日は会場全体が人であふれている。非公式雪像ミクさんも黒山の人だかりだ。
雪まつり最後の、そして唯一の土日となって盛り上がってきた。
11丁目会場のステージでは、リンちゃん&レン君の中の人やMEIKOさんの中の人のステージイベントで盛り上がり、ここにきてやっと「ミク祭り」らしくなってきた。
今年のSNOW MIKUは大資本や各企業の思惑が入りすぎて、昨年までの気軽に遊べる「ミク祭り」といった固定の会場がなく、すべてにおいてバラバラな印象を受ける企画やイベントが多かったと強く感じている。
だが、なんだかんだ言っても、ミクさんに踊らされる自分を楽しんでいるうちは、来年もまたSNOW MIKUを探訪し、昔は良かったと文句の1つもいいながら札幌を駆け回っているのだろう(笑)
札幌市とシティプロモーション協定を結んで、地元でどのような活躍をするのかと期待していたが、結局は大人の思惑だけに翻弄されたミクさん。
このようなミクさんだけを追いかけさせ続ける企画やイベントを連発してしまうと、初めて北海道に来たヲタはどのような印象を持つのだろうか。北海道という土地を満喫し、ミクさんが居なくてもリピータとなりうるだけの思い出を得ることが出来たのだろうか?
最後に1枚の写真と企画を紹介したい。
「市電DEもいわスタンプラリー」という企画が雪まつり期間を含む4ヶ月もの間、ひっそりと開催されているのをご存知だろうか。
昨年から雪ミク電車などの運行で尽力されている札幌市のとある部局さんが企画したものだ。
雪ミク電車をあしらったスタンプ台紙を無料で配布して、市電で移動できるエリアをスタンプラリーとして巡り、一定数集めるとプレゼント(一部はミクさんに関連する通常商品)が貰えるシンプルな企画だ。
これは、小学生限定の企画であることと、ミクさんに関連するレアなアイテムを配布するものではないイベントであるので、地元の家族連れ向けを想定いているのであろう。
事前準備も不要。
交通費以外の費用も不要。
余計な行列も不要。
何度も同じ場所へ無意味に移動を強いることも不要。
ふらりと台紙を受け取って、札幌市営交通を利用しながら途中下車してスタンプを集め、リニューアルしたもいわ山へ誘う…ただそれだけのイベントだ。
そんなイベントのシンボルキャラとして、雪ミクさんともいわ山イメージキャラ「もーりす」が活用されている。
地元の子どもたちや親御さんにとって、ミクさんを身近に感じることができたイベントは、今年のSNOW MIKU2012の中ではいったい何だったのだろうか?
店舗&時間限定のファミリーマートの物販?
平日の日中に整理券取得を強いる限定アイテム?
札幌から遠く離れた千歳空港内で開催されたイベント?
それとも、長期に渡り地道に開催している雪ミク電車運行とスタンプラリー?
=== 宣 伝 ===
SNOW MIKU 2012 雪ミククエスト 完全レポートにつきましては、もっと多くの写真やネタを用意しております。当サークル発行の「ミクといっしょに"旅"しよう第9章」にて大特集を予定しておりますので、興味のある方は、ぜひ、同人誌イベントでご覧下さい。
<発行予定>
『ミクといっしょに"旅"しよう第9章』
B5 オフセット オールカラー 24P 頒価500円 2012年4月発行
4月30日(月)
『Comic1☆6』
in東京ビッグサイト
http://www.comic1.jp/
HI-TECH CARROT にて頒布開始!
なお、過去のさっぽろミクまつりにも興味のある方は、以下の既刊をどうぞ
■2010年 さっぽろミクまつり■
『ミクといっしょに"旅"しよう総集編B-C』
A4 オフセット オールカラー 28P 頒価800円 2012年2月発行
2010年はこちらの第3章で特集しています。
第3章の詳細はこちらへ
第4章の詳細はこちらへ
■SNOW MIKU for SAPPORO2011■
『ミクといっしょに"旅"しよう第6章』
B5 オフセット オールカラー 24P 頒価500円 2011年5月発行
2011年はこちらの第6章で特集しています。
この本の詳細はこちらへ
<以後のイベント参加予定>
3月25日(日)
ボカロonlyイベント『VOCALOID PARADISE 関西』
in京都みやこめっせ
http://vo-para.birdzberth.com/
HI-TECH CARROT
4月30日(月)
『Comic1☆6』
in東京ビッグサイト
http://www.comic1.jp/
5月3日(木)
ふたば学園祭7
in大田区産業プラザPio
http://futaba-only.net/
HI-TECH CARROT
6月3日(日)
ComicCommunication 16
in インテックス大阪
http://www.e-comicomi.com/
HI-TECH CARROT